2783.今日の植物(2266):ブレツシュナイデラ
今日の植物は、ブレツシュナイデラといいます。
ブレツシュナイデラは、アカニア科 Bretschneidera属(ブレツシュナイデラ属)の植物で、この属には切手に描かれているBretschneidera sinensis種の1種だけが分類されているという1属1種の植物群です。
この種にはハクラクジュ(伯楽樹)という日本語名があります。高さが10~20メートルにもなる高木で、中国の東部および南部、台湾、タイの北部、ベトナムの北部で見られるといいます。長い花序を持ち、3月から5月にかけて花を咲かせます。
切手を発行しているタイでは、Doi Phu Kha国立公園だけで見られるのだということです。
各地の生育環境の悪化により絶滅が危惧されている植物でもあります。
アカニア科に分類されるとしましたが、ブレツシュナイデラ科の唯一の属とする見解もあるようです。このアカニア科にしても、このBretschneidera sinensisともう一つの種Akania bidwilliiの2つの属、2つの種が含まれるという小さな科です。
属名のBretschneideraはEmil Bretschneider氏(19世紀後半の中国研究者)に因んで命名されたということです。
この属名の読み方ですが、ドイツ語風ですから本当は「ブレチュナイデラ」かもしれません。
写真です。
ブレツシュナイデラ・シネンシス Bretschneidera sinensis

切手です。
ブレツシュナイデラ・シネンシス Bretschneidera sinensis

1999年 タイ発行(国際文通週間)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
こちらでは、以前にアカニア科ではなくブレツシュナイデラ科として掲載したままになっております。
ブレツシュナイデラは、アカニア科 Bretschneidera属(ブレツシュナイデラ属)の植物で、この属には切手に描かれているBretschneidera sinensis種の1種だけが分類されているという1属1種の植物群です。
この種にはハクラクジュ(伯楽樹)という日本語名があります。高さが10~20メートルにもなる高木で、中国の東部および南部、台湾、タイの北部、ベトナムの北部で見られるといいます。長い花序を持ち、3月から5月にかけて花を咲かせます。
切手を発行しているタイでは、Doi Phu Kha国立公園だけで見られるのだということです。
各地の生育環境の悪化により絶滅が危惧されている植物でもあります。
アカニア科に分類されるとしましたが、ブレツシュナイデラ科の唯一の属とする見解もあるようです。このアカニア科にしても、このBretschneidera sinensisともう一つの種Akania bidwilliiの2つの属、2つの種が含まれるという小さな科です。
属名のBretschneideraはEmil Bretschneider氏(19世紀後半の中国研究者)に因んで命名されたということです。
この属名の読み方ですが、ドイツ語風ですから本当は「ブレチュナイデラ」かもしれません。
写真です。
ブレツシュナイデラ・シネンシス Bretschneidera sinensis


切手です。
ブレツシュナイデラ・シネンシス Bretschneidera sinensis

1999年 タイ発行(国際文通週間)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
こちらでは、以前にアカニア科ではなくブレツシュナイデラ科として掲載したままになっております。
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今日の植物は、デュバリアといいます。前回の南アフリカから発行されたセットに含まれていたものです。
デュバリアは、ガガイモ科 Duvalia 属(デュバリア属)に分類される植物で、the Worl Flora Online(WFO)というサイトでは8つの種が挙げてありましたので、小さな属ということになりそうです。
(これまで、植物の分類などについて知りたい場合には、The Plant Listというサイトを調べていたのですが、こちらのWFOがその後継として引き継いだということのようです。今後はWFOの情報によることにしましょう)
で、ウイキペディアの情報によりますと、Duvalia属の植物は、多肉植物で、アフリカ南部、特にその西部、およびナミビアに多くが分布しているということです。
花は、根元から延びる茎の頂点に咲きます。5弁に分かれた花の多くは、赤みがった茶色だそうです。
属名のDuvaliaはフランスの物理学者、植物学者のHenri-Auguste Duval氏(1777-1814)に因んで命名されたものだということです。
写真です。
デュバリア・イマクラタ Duvalia immaculata

●まことに不思議な格好をした植物です。
●右の写真は、販売用のカタログの写真で、価格はR18.00とされていました。このRは南アフリカ共和国の貨幣単位ランドです。その対円の価格は大きく変動してきたようで、現在ではR1=7円程度なのですが、1990年ころには55円以上、それ以前には300円以上のこともあったようです。ということで、この販売用の鉢は現在は126円程度ということになります。
切手です。
デュバリア・イマクラタ Duvalia immaculata

2004年 南アフリカ発行(テーブルマウンテンの環境保護)
デュバリアは、ガガイモ科 Duvalia 属(デュバリア属)に分類される植物で、the Worl Flora Online(WFO)というサイトでは8つの種が挙げてありましたので、小さな属ということになりそうです。
(これまで、植物の分類などについて知りたい場合には、The Plant Listというサイトを調べていたのですが、こちらのWFOがその後継として引き継いだということのようです。今後はWFOの情報によることにしましょう)
で、ウイキペディアの情報によりますと、Duvalia属の植物は、多肉植物で、アフリカ南部、特にその西部、およびナミビアに多くが分布しているということです。
花は、根元から延びる茎の頂点に咲きます。5弁に分かれた花の多くは、赤みがった茶色だそうです。
属名のDuvaliaはフランスの物理学者、植物学者のHenri-Auguste Duval氏(1777-1814)に因んで命名されたものだということです。
写真です。
デュバリア・イマクラタ Duvalia immaculata


●まことに不思議な格好をした植物です。
●右の写真は、販売用のカタログの写真で、価格はR18.00とされていました。このRは南アフリカ共和国の貨幣単位ランドです。その対円の価格は大きく変動してきたようで、現在ではR1=7円程度なのですが、1990年ころには55円以上、それ以前には300円以上のこともあったようです。ということで、この販売用の鉢は現在は126円程度ということになります。
切手です。
デュバリア・イマクラタ Duvalia immaculata

2004年 南アフリカ発行(テーブルマウンテンの環境保護)
2781.今日の植物(2264):スタアビア
今日の植物は、スタアビアと言います。未登場の属はフトモモ科からブルニア科に移りました。
スタアビアは、ブルニア科 Staavia属(スタアビア属)の植物で、南アフリカ共和国のケープ地域原産の植物、12種ほどが知られているようです。
属名のStaavia はMartin Staaf 氏(1731~1788)に因んで命名されました。彼は、東インド会社の役員であり、またリンネ氏ともやり取りをしていた人でもあったようです。
切手に描かれているStaavia dodii種は、切手のテーマになっているTable Mountain National Park(テーブルマウンテン国立公園)の岬部分の限られた場所の固有種のようです。
ブルニア科というのは、今回初めて登場した科です。
このブルニア科の植物は、南アフリカ共和国のケープ地方に分布する低木の植物で、12属、75種が分類されるということです。ですが、手元には、このStaavia属の切手しかありません。
面白かったのは、Staaviaでサイトを検索すると、この植物にヒットするのですが、同じキーワードで「画像」を検索するとこの画像がいっぱい登場しました。「えっ?」と思って見直しましたら、これはStaraviaというポケモンのキャラクターで、ムクバード(ムクドリ?)と呼ばれているのだそうです。
ポケモンの世界には全く疎かったものですから、ポケモンの国を超えた人気を知らされた思いです。

植物の方の写真です。これもネットから借用しております。一般にはDiamond Eye(ダイヤモンドの目)と呼ばれているそうです。
スタアビア・ドディイ Staavia dodii

切手です。
スタアビア・ドディイ Staavia dodii

2004年 南アフリカ発行(テーブルマウンテンの環境保護)
●この切手と一緒に発行された切手のセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
スタアビアは、ブルニア科 Staavia属(スタアビア属)の植物で、南アフリカ共和国のケープ地域原産の植物、12種ほどが知られているようです。
属名のStaavia はMartin Staaf 氏(1731~1788)に因んで命名されました。彼は、東インド会社の役員であり、またリンネ氏ともやり取りをしていた人でもあったようです。
切手に描かれているStaavia dodii種は、切手のテーマになっているTable Mountain National Park(テーブルマウンテン国立公園)の岬部分の限られた場所の固有種のようです。
ブルニア科というのは、今回初めて登場した科です。
このブルニア科の植物は、南アフリカ共和国のケープ地方に分布する低木の植物で、12属、75種が分類されるということです。ですが、手元には、このStaavia属の切手しかありません。
面白かったのは、Staaviaでサイトを検索すると、この植物にヒットするのですが、同じキーワードで「画像」を検索するとこの画像がいっぱい登場しました。「えっ?」と思って見直しましたら、これはStaraviaというポケモンのキャラクターで、ムクバード(ムクドリ?)と呼ばれているのだそうです。
ポケモンの世界には全く疎かったものですから、ポケモンの国を超えた人気を知らされた思いです。

植物の方の写真です。これもネットから借用しております。一般にはDiamond Eye(ダイヤモンドの目)と呼ばれているそうです。
スタアビア・ドディイ Staavia dodii


切手です。
スタアビア・ドディイ Staavia dodii

2004年 南アフリカ発行(テーブルマウンテンの環境保護)
●この切手と一緒に発行された切手のセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
2780.今日の植物(2263):ミルテオラ
今日の植物は、ミルテオラといいます。再びフトモモ科に戻ってきました。
ミルテオラは、フトモモ科 Myrteola属(ミルテオラ属)に分類される植物で、変種も含めて4種だけという小さな属です。
ウイキペディアの情報によりますと、Myrteola属の植物は、南米とフォークランド諸島に自生している植物だということです。4枚の白い花弁を持ち、葉は1センチにもならない小さなもので、普通は岩場に生育しているということです。南米のParamoと呼ばれる地域の高地では、芝生状に地に這う姿になるとのことです。
切手に描かれているMyrteola nummularia種は、Teaberryと呼ばれているそうで、切手を発行しているフォークランド諸島や南米のパタゴニア地方などに分布しているということです。小さな多年草で、湿地に生え、背丈が低くやはり芝生状に広がるということです。食べられる果実をつけますが、生食されたりジャムなどの材料に使われるようです。
写真です。ネットから借用しています。
ミルテオラ・ヌムラリア Myrteola nummularia

切手です。
ミルテオラ・ヌムラリア Myrteola nummularia

1983年 フォークランド諸島発行(普通切手)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
フォークランド諸島原産の果実のセットになっています。
ミルテオラは、フトモモ科 Myrteola属(ミルテオラ属)に分類される植物で、変種も含めて4種だけという小さな属です。
ウイキペディアの情報によりますと、Myrteola属の植物は、南米とフォークランド諸島に自生している植物だということです。4枚の白い花弁を持ち、葉は1センチにもならない小さなもので、普通は岩場に生育しているということです。南米のParamoと呼ばれる地域の高地では、芝生状に地に這う姿になるとのことです。
切手に描かれているMyrteola nummularia種は、Teaberryと呼ばれているそうで、切手を発行しているフォークランド諸島や南米のパタゴニア地方などに分布しているということです。小さな多年草で、湿地に生え、背丈が低くやはり芝生状に広がるということです。食べられる果実をつけますが、生食されたりジャムなどの材料に使われるようです。
写真です。ネットから借用しています。
ミルテオラ・ヌムラリア Myrteola nummularia


切手です。
ミルテオラ・ヌムラリア Myrteola nummularia

1983年 フォークランド諸島発行(普通切手)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
フォークランド諸島原産の果実のセットになっています。
2779.今日の植物(2262):パラシタクサス
今日の植物は、パラシタクサスといいます。前回のニューカレドニアの切手と一緒に発行された切手に描かれている植物です。
パラシタクサスは、マキ科 Parasitaxus属(パラシタクサス属)の植物で、Parasitaxus属に分類される種は切手に描かれているParasitaxus ustus種だけという、1属1種の植物です。ニューカレドニアの深い森でのみ見ることができる植物で、絶滅が危惧されている植物でもあります。
Parasitaxus ustus種はまた、裸子植物では唯一の寄生植物だということです。この種は根を持っておらず、いつも同じマキ科のFalcatifolium taxoidesに寄生しているのだそうです。
属名のParasitaxus は「寄生するイチイ」という意味で、種小名は「乾いた」という意味のようです。
この種の名前をParasitaxus ustusと表記していますが、ウイキペディアの記事では、属名と種小名の「性」が一致しなければならないのでこれは誤りでParasitaxus ustaが正しいのだとしています。一方、The Plant ListではParasitaxus ustusが確認された種名でParasitaxus ustaは同義としていて、見解の違いがあるのも面白いものです。
写真です。
パラシタクサス・ウスツス Parasitaxus ustus

切手です。
パラシタクサス・ウスツス Parasitaxus ustus

1989年 ニューカレドニア発行(カレドニアの花)
●日本ではこのような切手は絶対に発行されないでしょうなあ。ニューカレドニアから発行される植物切手には、固有の植物や珍しい植物が描かれているものも多くて、たのしいものです。
(いつも同じ花が描かれている日本の植物切手、あれはなんとかならんものでしょうか。ぶつぶつ・・・)
パラシタクサスは、マキ科 Parasitaxus属(パラシタクサス属)の植物で、Parasitaxus属に分類される種は切手に描かれているParasitaxus ustus種だけという、1属1種の植物です。ニューカレドニアの深い森でのみ見ることができる植物で、絶滅が危惧されている植物でもあります。
Parasitaxus ustus種はまた、裸子植物では唯一の寄生植物だということです。この種は根を持っておらず、いつも同じマキ科のFalcatifolium taxoidesに寄生しているのだそうです。
属名のParasitaxus は「寄生するイチイ」という意味で、種小名は「乾いた」という意味のようです。
この種の名前をParasitaxus ustusと表記していますが、ウイキペディアの記事では、属名と種小名の「性」が一致しなければならないのでこれは誤りでParasitaxus ustaが正しいのだとしています。一方、The Plant ListではParasitaxus ustusが確認された種名でParasitaxus ustaは同義としていて、見解の違いがあるのも面白いものです。
写真です。
パラシタクサス・ウスツス Parasitaxus ustus


切手です。
パラシタクサス・ウスツス Parasitaxus ustus

1989年 ニューカレドニア発行(カレドニアの花)
●日本ではこのような切手は絶対に発行されないでしょうなあ。ニューカレドニアから発行される植物切手には、固有の植物や珍しい植物が描かれているものも多くて、たのしいものです。
(いつも同じ花が描かれている日本の植物切手、あれはなんとかならんものでしょうか。ぶつぶつ・・・)